第96回 日本食品衛生学会学術講演会

#レポート2008.10.21

会場:神戸学院大学
月日:2008年09月18日(木)~9月19日(金)

 9月18日、19日と、神戸学院大学ポートアイランドキャンパスにて開催された、第96回日本食品衛生学会に出展いたしました。
このところ毎日のように、食品偽装、汚染米、メラミンの混入など食の安全が報道されており、また中国製冷凍ギョーザ農薬混入事件は未だ原因究明に至っていないなど、トピックスの豊富な大会であったと感じました。
汚染米については当然講演の中でもお話があり、有害物質の量や影響以外にも、流出ルート、全体的な対応など問題の根は深く、今後の課題が残るものであると活発な論議が交わされました。冷凍ギョーザの問題は、各分析機関にて加工食品の厳しいチェックの必要性を提起しており、前処理、分析方法など多種に渡るサンプルにどのように対応していくか意見交換がされておりました。また、GC/MS分析においては、MSにて検出されたデータをECDやFPDにて検証することが可能ですが、LC/MSについては課題が残る現状も報告がありました。

弊社ブースでは、AccuPrep+AccuVapの実機およびOMNI社の回転式ホモジナイザーであるOMNI GLHを展示しました。中国製冷凍ギョーザ農薬混入事件以来、全自動GPCクリーンアップ濃縮システム(AccuPrep+AccuVap)もお問い合わせを頂戴しておりましたが、今回の展示でも多くのお客様より、導入後の使用方法など、貴重な意見を頂きました。
新製品の全自動SPE固相抽出・濃縮システム(PrepLinc SPEi)へのお問い合わせも多数頂きました。このシステムは、畜水産物などの一斉分析法(公定法)に則り、GPCにて分取指標農薬であるアクリルナトリンからトリシクラゾールまでを分取分画し(一部を濃縮することも可能)、更にインラインにて多段階の固相抽出を全自動にて行うことが出来ます。ユーザー様のご意見では、加工食品の様なサンプルは前処理および分析が非常に複雑で手間がかかるとのことですが、このシステムにより、このような複雑な分析の前処理を自動にて行うことが可能になります。皆様にご紹介出来るデータは後日、HP、カタログ、アプリケーションニュースなどでご案内したいと思います。

今回の食品衛生学会に参加することで、食の安全に対しての責任や現場での取り組みなどをいろいろな視点から伺う事が出来ました。多種多様、また、高感度化になっていく分析について更に情報を収集し、提案させて頂く必要を強く感じました。

担当 東京営業所 K.M

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