2026 ASMS(American Society for Mass Spectrometry)
月日:2026年5月31日(日)~6月4日(木)
会場:アメリカ サンディエゴ
アメリカ西海岸のサンディエゴで、5月30日から6月4日までの5日間にわたり開催されました。サンディエゴといえばMLBのサンディエゴ・パドレスで知られており、市内には関連するギフトショップが数多く見受けられました。また、私たちの訪米直後にはサッカーワールドカップの開催が予定されており、街全体が大きな賑わいを見せていました。

温暖で安定した気候の中、世界中から研究者や企業が集まり、プロテオミクスおよび質量分析分野の最新トレンドについて非常に活発な議論が行われていました。会期中は朝7時から夜23時までセッションが続き、技術進化のスピードの速さを改めて実感しました。
日本市場への新規提案に向けた情報収集に加え、各メーカーとの情報交換を行ってきました。
主要メーカーからも相次いで新製品が発表され、全体として「高感度化」「大型分子対応」「自動化」が重要なトレンドとなっていました。以下に、当社取扱い関連メーカーの中で特に注目した2社の新製品をご紹介します。
■ Thermo Fisher Scientific
・Orbitrap Excedion
- Exploris 240の後継機相当
- 高温イオン源+Ion Funnel型レンズにより感度向上
- Orbitrap Excedion Pro へアップグレード可能
・Orbitrap Tribrid Apex
- Tribrid Ascendの上位モデル
- IRレーザー搭載により解析能力が向上
・TSQ Certis / OptaMax Plus / Vanquish Amplify
- その他Themro Fisher 製の新製品
■ Waters
・Xevo CDMS(電荷検出質量分析)
- メガダルトン級の巨大分子解析が可能
- 測定時間:約10分/サンプル
- サンプル量:約10µL(専用キャピラリセル使用時)
・Cyclic IMS P20 / Xevo MRT P10
- その他Waters 製の新製品

今回の大きな成果の一つが、弊社が取り扱いを始めたNanomics Biotech社「Proteonano™」に関する具体的な技術ディスカッションです。
Proteonano™は、ナノテクノロジー、自動化、AIを融合した、全自動・高スループットの血漿プロテオーム解析プラットフォームです。
特に以下の用途において、高い市場ニーズが見込まれます。
・がんの早期診断
・個別化医療(Precision Medicine)
・創薬ターゲット探索
前処理キットも8種類ラインナップされており、目的に応じた柔軟な運用が可能です。今回、日本国内サンプルの測定データをもとに、同社の技術責任者と直接ディスカッションを行った結果、日本市場のデータに対して非常に高い関心と評価を得ることができました。
また、現在、複数のたんぱく質を同時に定量可能なキット(メーカー非公開)の導入を検討しています。7月開催のJHUPOでは、弊社の展示ブースにて本キットを展示予定であり、
マルチターゲットプロテオミクスや高効率スクリーニングといったニーズに対し、より実用的なソリューション提案が可能になる見込みです。
当社としては、Proteonano™と各種ソリューションを組み合わせることで、「解析の効率化」と「データ価値の最大化」を実現する領域に注力し、今後の拡販を進めてまいります。
今回ご紹介した技術やソリューションに関する詳細なご説明やデモのご相談も承っております。ご関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
今後も最新技術動向を踏まえた価値ある情報発信と提案活動に努めてまいります。
担当:Studying Sales & Marketing Group A.M. & 東京支社 Y.S.