JASIS 2013 【分析展 / 科学機器展】

#レポート2013.09.30

月日: 2013年9月4日(水)~6日(金)
会場: 幕張メッセ国際展示場

 分析展/科学機器展が、昨年から統一名称「JASIS」へと変わって2回目が開催されました。
今年は昨年よりも多い446社が出展。初日と2日目は天気の急変が多く前年度比でわずかに少ない来場者数でしたが、最終日の3日目は天気に恵まれたこともあり来場者も多く、最終的に総来場者数は昨年度とほぼ同等となりました。

開催期間中に実施されたセミナーはバイオやメタボローム、製薬関連が多く、昨年に引き続き、製薬や医療関係が注目を浴びていました。
毎年開催されております各セミナーは、すぐに満席になるほど盛況でした。

毎年、情報収集とメーカーブースでのアテンドとして協力参加をしております。今年は弊社取り扱いメーカーのアナリティクイエナジャパン社でアテンドをおこない、ご来場いただいたお客様に各メーカーをご案内させていただきました。

今回のJASISで展示されておりました新しい装置とユニークな装置をいくつかご紹介させていただきます。

アナリティクイエナジャパン社の主力商品の一つである「TOC計」は、水道関係や製薬関係のお客様に大変ご好評をいただくことができました。ガスフローメーターを内蔵していることにより、微量での測定時において精度と再現性に優れ、検量線の作成も容易です。また、燃焼温度も高く、広いダイナミックレンジ、燃焼法と湿式酸化、直接スワブ対応と豊富なラインナップから選んでいただける点がポイントです。

サーモフィッシャーサイエンティフィック社からは、卓上NMR「picoSpin80」の発表がありました。40μLのサンプル量でも、重溶媒(高価)が少量ですむこと、超伝導磁石ではなく、永久磁石を使用しているため、寒剤が不要で年間維持費が少ないこと、低分子化合物なら十分に構造推定が可能な分解能を有していることが、この製品のメリットとして挙げられます。また、安価な点でも魅力的な製品です。

微小物のサンプリングに特化したマイクロサポート社では、2つの新しいマニュピレーターシステムが発表されました。アクシスプロFCとSSです。アクシスプロシリーズは顕微鏡部とマニュピレーター部を、PC制御しマウス操作で簡単に5μサイズの粒子でも簡単に操作することが可能です。
「アクシスプロFC」では、装置一式を筐体で覆うことによりコンタミを予防して、オペレーターの安全性を高め、従来は手動であった受渡しステージを含めた全稼働部を、電動標準化して操作精度と簡便性が向上いたしました。
「アクシスプロSS」では、様々なニーズに対応出来るように、左右マニピュレーターユニットや試料ステージ、受渡しステージを、複数パターンでの組合せが可能となり、ユーザーニーズに合わせたシステム構築が可能なシステムです。

その他に、高性能にもかかわらず手のひらサイズのハンディ元素分析器や、コンパクトなエバポレーターなどユニークな製品が多数展示されていました。

今回のJASISに参加して感じたことは、異業種から製薬業界へ参入しているお客様が増えている印象を受けました。会社名からは想像できないお客様が、異業種で培われた技術を、好調が見込まれる製薬業界に投入して新たな需要を見いだそうとされているケースが増えているようでした。

また、環境分析関係のお客様がLAS(界面活性剤)分析のために、LCMSの情報収集をされているケースを多く見受けました。様々な業種の方々が、新しい分析に積極的に取り組んでおられるお話を伺いまして大変感服いたしました。

新たな製品の実機を見る場でもあるJASISは、日本最大の科学・分析機器の展示会です。
「正確に」、「再現性良く」、「より簡便に」、「より迅速に」、お客様の求める様々なニーズに応えて、毎年新しい分析装置が各メーカーより発表されております。

私たち中部科学はお客様にとってより有益な情報を速やかにご提供し、皆様方やひいては社会貢献に努めてまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。

担当 東京営業所 Y.N

医薬、食品、環境、材料、バイオなど、様々な分野で使用される分析機器・理化学機器および各種消耗品のことなら中部科学機器へ

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