PITTCON2005

#レポート2005.04.01

会場:アメリカ フロリダ州 オーランド
月日:2月27日(日)~3月4日(金)

●Overview
入社3年目で初めて海外で行われる展示会に参加しました。 昨年は売上目標をクリアし、社長賞も受賞しています。営業としては、まだまだですが、お客様からも信頼されるようになり、東京営業所の期待の星です。
(Interviewer:東京営業所 グループリーダー 市川 滋宏)
市川)海外出張お疲れ様でした。初めてアメリカに行った印象は?

空港に降り立った瞬間、何もかもが「でかい」と感じました。滞在したホテルから外を眺めると遥か遠くに地平線を見ることもできました。レストランではアメリカンサイズのサンドウィッチが出てきて、お腹いっぱいになりました。人は明るく、親しみやすく、アメリカ初体験の私でもすぐに環境に慣れました。

市川)それでは、PITTCONの印象は?

規模が格段に大きいです。ブース数は3,723有り、バイオ、環境、食品、製薬など多岐にわたるメーカー、代理店が出展しておりました。世界中から来る参加者の数にしても日本の展示会と比較するのが難しいのは、市場規模の違いでしょうか。

市川)新しく目立った機器は何かあった?

最近、LC/MS/MSなどマススペクトロメトリーの高感度化、高速スキャン技術が各社凌ぎを削って争っておりますが、FT/IR、ICP、質量分析装置などでは新しく目立った機器は無く、しいて言えば、すでに日本で発表されているAPI5000くらいでしょうか?新しい情報が少なかったせいか、HPLCの新製品に目を惹かれました。

市川)どうしてHPLCに目を惹かれたの?

海外メーカーだけでなく、日本のメーカーも新製品を発表しており、キーワードは、「高速化・高圧化」。これまで、スピード化、分離のどちらか一方を選択せざるを得なかった部分が、各社とも、LC/MSへの接続を考えて、その問題点を克服し、高速、かつ高分離のできる装置に進化しました。今後、製薬研究部門、農薬一斉分析へ普及していくと考えられ、非常に楽しみな機器が出てきたと思います。

市川)それは期待出来るし面白いね。既存取扱メーカーはどうだったの?

サーモエレクトロン社では、FT-IR新製品の出展がありました。Avatarの後継機種で「Nicolet 380」。パソコンでなくても操作可能など大きく改善され、今まで以上に簡便に扱えるようになっています。また、超音波分光装置(Ultrasonic Scientific)がありました。感度面、再現性、アプリケーションなどの詳細は調査中ですが、既に製薬、食品分析の研究部門で実績があるようです。お客様にとってメリットのある装置であるかどうか、今後更に情報収集をしていきます。また事前に一部入手していました展示情報について、今回は展示されておらず、発表は6月に開催されるASMSがターゲットとなりそうです。

市川)ASMSに期待したいよね。ところで、PITTCONに参加した一番の目的は何?

日本には無いユニークな商品を私たちのユーザーに紹介する為、弊社が取り扱ってない商品、また消耗品などを輸入し、現在のユーザーへリーズナブルに提供する為です。具体的に言いますと、クロマトの前処置やインターフェイスになるような商品です。現在も数社と交渉中です。

市川)そうだよね。やはり私たちはユーザーニーズに答えて、新しいユニークな商品や、リーズナブルな商品を提供することが使命だからね。

そうですね。今回初めてPITTCONに参加しましたが、市川リーダーを始め先輩たちのお話を聞いていると、以前より少々展示社数が少ないようです。日本の機器展に比べ、今回のPITTCONの参加で感じた事は各社新商品が若干少なかったことが印象的でした。また、装置よりもその周りのアタッチメントはいろいろとありました。特に今回はIT関連装置ならびにインフォマティックのブースが設けられていました。

市川)最後に今回参加して特に印象に残った事は何ですか?

装置とインフォマティックの共有がこれからは必須となることと感じました。ハードからソフトへの重要性は高まる一方だと思います。装置とその装置から取得された電子的情報(データ)をITで管理する時代が、今まさに要求されています。もちろん装置の性能も大切ですが、それ以降のデータ管理能力や機密情報などのファイルや保管、それらの汎用性なども必要な時代だと思います。ハードからソフトへの重要性は高まる一方ですね。さすがITでは先を行っているアメリカはすごいと思いながら見学いたしました。これからはこのようなインフォマティックなソリューションをユーザーに提供していきたいと思います。

最後に、このPITTCON展示会場には、日本以外のアジアからの出展社や参加者が多く、私はビックリしました。展示社には韓国・中国・インドなどから数社有り、日本以外のアジアから欧米への進出をしているように感じました。アジアンパワーはこれからも続くのでしょうか。

担当 東京営業所 S.M

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