トヨタ計測ソリューション2016

#レポート2016.10.04

月日:2016年9月14日(水)~16日(金)
会場:トヨタ自動車株式会社 本社本館ホール

 2016年9月14日から16日にかけて、トヨタ自動車株式会社本社本館ホールにて「計測ソリューションフェア’16」が開催されました。5回目となる展示会に、コーンズテクノロジー株式会社のご協力を頂き、Focal Spec社製 高分解能 表面形状計測装置を展示しました。

今回のテーマは「未来を切り拓く 最新ツールの提案」。81社173点の製品が展示されました。3日間で過去最高の5609人が来場されました。弊社の出展ブースにも3日間で200名を超える多くのお客様にお立ち寄りいただき、お客様に実機を見ていただきながら、製品説明、技術相談などを行いました。また実サンプルをご持参され、実測定を見ながらその場で議論をするケースもあり、製品の評価も十分に出来たことでしょう。

今回出展した高分解能 表面形状計測装置について簡単ですがご紹介します。
一般的に表面形状計測装置と言いますと、測定物の表面を触針と呼ばれるサファイアやダイヤモンドでできた針でなぞり、針の上下運動で表面の凹凸を見る接触型があります。その他に、レーザー光やX線を照射して表面形状を測定する非接触型もございます。しかしどちらも対象物によって測定の優劣があります。
それに対しまして、他に類を見ないLCIテクノロジー(Line Confocal Imaging Technology)という特許技術を利用しており、光源にLEDを使用し、白色光を集光し、その反射光を光の三原色(RGB)情報としてCMOSセンサーで検出します。凹凸の高低差を各波長の光の色で識別し、情報がそのままRGBの三原色で表現されるのがユニークです。光源にLEDを使用しているため安全であることに加え、測定対象物の材質、色は問わないという点が他製品と比べて優れています。現状で、金属などの反射が強く測定不可なサンプルの測定を、諦めていたお客様には非常に大きなアドバンテージとなります。
製品ラインナップはサンプルの厚みと分解能によって分かれますが、インラインの対応も含めお客様のニーズに合わせてカスタマイズが可能です。最大分速130メートルの高速測定が可能ですので製造ライン中に導入するニーズが非常に多いとのことです。また、平面に対しての測定は、対象物をなぞるように検出すれば全体の形状を測定する事も可能です。

今回ご協力頂きましたコーンズテクノロジー株式会社の商品はその他にもありまして、超高速マルチスペクトル赤外線カメラ、高分解能光音響3D顕微鏡、位相雑音分析機など多種多様な製品を豊富に取り扱っています。弊社としましても、今までに取り扱いがないような商品もありますので今後さらに商材の視野を広げられる良い機会となりました。

私は今年の新入社員で、展示会の参加経験はありましたが、出展社側での参加は初めてでした。参加をする立場と、出展する立場では物の見方も異なり、また今回の計測ソリューションの担当窓口として多くの業務を知ることが出来、貴重な経験が出来ました。またご協力いただきましたコーンズテクノロジーズ様に感謝いたします。
本展示会で特に印象的でありましたのが、お客様が色々なお悩みをお持ちになっていることでした。測定するものの材質、形状、測定する環境など自分の想像を上回るものが多くありました。お客様が、弊社の展示品にご興味を持ってくださったのも、万能に測定できるといったところがお客様のお悩みに合致した為かと思います。それに加えて、お客様のお悩みからあらゆる解決策を提案するという営業活動の基礎がここで活きてくるのだと実感しました。この経験を活かし、今後の営業活動が更によいものになるよう心掛けていきたいと思います。

担当:名古屋営業所 K.Y.

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