日本法科学技術学会 第20回学術集会

#レポート2014.12.08

月日:2014年11月13日(木)~ 14日(金)
会場: ホテルフロラシオン青山(東京)

 2014年11月13日から14日にかけて、ホテルフロラシオン青山にて「日本法科学技術学会 第20回学術集会」が開催されました。 今回初めて本学会の展示会へ出展をいたしまして、PM Separations社のご協力のもと、UCT(United Chemical Technologies)社製固相抽出カラム、 加圧式マニホールドとKura Biotec社製加水分解酵素をメインに出展いたしました。

日本法科学技術学会は平成7年に設立され、約1,500名の会員で構成されております。 毎年開催される学術集会には会員700名近くが集まり、法生物、法薬毒物、法化学、法工学、現場鑑識、法心理、法文書、法学等の 広範囲な領域に関する研究成果や多種多様の事例報告が、発表及び討論されております。 展示会もこの内容に合わせまして分析装置に限らず様々な展示がなされておりました。 二日間にわたりまして弊社の出展ブースには大変多くのお客様にご訪問いただき、様々な質問や技術相談などが交わされました。 お客様の中には試供品をご希望される方もおりまして、盛況のうちに終わりました。

今回出展いたしました、固相抽出カラム、加圧式マニホールド、加水分解酵素につきまして、簡単ですがご紹介いたします。

まず一つ目の固相抽出カラムとは、一般的にはSPE(Solid Phase Extraction)カラムと呼ばれ、サンプルの汚れを除去し濃縮することを目的とした前処理専用のカラムです。 法医学の分野において代表的なサンプルである血液や尿は、蛋白質やリン脂質など様々な分析の妨害成分を含んでいます。 このようなものを除去し分析可能な状態にサンプルをすることがSPEの目的です。UCT社製SPEカラムは、 サンプルから妨害成分の除去率と、その後のサンプルの回収率が非常に高く、海外ではトップシェアを誇るSPEカラムです。 なかでも特徴的なXcelシリーズは、SPEを使用時に必要とされるカラムのコンディショニング工程を省いて使用ができ、 これまで固相抽出が敬遠される原因であった“手間とコスト”の部分を解消した他社にはない非常にユニークな製品です。

次にマニホールドは、一つ目の固相抽出カラムへ通液する際に必要な圧力を自動でかけるための装置です。 マニホールドのほとんどは「吸引式」ですが、今回弊社が出展しましたのは「加圧式」です。 多検体を同時に処理した際に「吸引式」ではどうしてもサンプルの位置によってかかる圧力にばらつきがでてしまいますが、 「加圧式」では均一なフローによりサンプル間のデータのばらつきを解消できます。

三つ目の加水分解酵素とは、尿サンプルの前処理に使用する試薬です。 体内で薬物が代謝され尿として排出される際、薬物成分の多くは抱合体と呼ばれる状態で存在しています。 尿サンプルを分析する際には、本試薬を使ってこの抱合体を切ることが前処理として必要です。 Kura Biotec社製加水分解酵素は、高温(60度以上)での使用が可能で処理時間が早く済むという特徴を持っております。 他社製品は37度を最適温度としており、処理時間は非常に長く、目的によっては半日以上の時間を要する場合もあります。 本製品は平均2時間でおおよそ目的成分の処理を終えることができます。 また、抱合体にはグルクロンサン抱合体と硫酸抱合体の二種類があり、どちらの抱合体を切ることもできる製品があるのも特徴です。

メイン展示いたしました3つの製品につきまして大きな特徴を各々紹介いたしましたが、この他にも多種多様な製品をラインナップしております。 国内での実績こそまだ少ないですが、海外ではトップシェアの製品です。 豊富なアプリケーションデータもございますので、必ずや法医学関連のお客様のお役に立てる製品です。

本展示会に出展いたしまして、お客様が現在どういったことに困っておられるのか、どのようなニーズがあるのか、といったお客様の生の声を聞くことができました。 いろいろなご意見をもとに、弊社が今回展示した製品だけでなく、お困りの案件に適した解決策をご提案することで皆様にお役に立てれば幸いでございます。

担当  東京営業所  H.Y.

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