第19回最新科学機器展・第7回計量計測総合展 名古屋粉体工業展2003・液体清澄化技術展2003

#レポート2003.05.01

会場:吹上ホール(名古屋市中小企業復興会館)にて
月日:4月16日(水)~4月18日(金)

 最新科学機器展は、3年に1度開催される中部地区で唯一本格的な展示会です。今回より新たに液体清澄化技術展を加えて4専門展の同時開催により、相乗効果を求めた展示会です。
今日はインターネットで情報を探索する時代ですが、展示会では、装置を前に、メーカーやディーラーとユーザーの情報交換が出来る大切な場の一つだと常々感じています。
弊社取扱メーカーの中の日本分光(株)では、今後ナノテクノロジーにおける新しいソリューションと成り得る走査型近接場光学顕微分光システムNSFシリーズが展示されていました。NSFシリーズは世界で初めてのオールインワンタイプです。特徴は分光測定ができ、百nm程度の空間分解能で顕微分光測定を可能にし微小領域でスペクトル強度変化やピークシフトの監視を行うことで高度なキャラクタリゼーションが可能だということです。
また、水質関連では第5次水質総量規制(工場排水量が400トン以上)によって計測義務づけられる事に関して、一部のユーザーでは新たな装置の導入が検討されています。京都電子工業(株)製の、全りん/全窒素自動測定装置<WPA-58>は性能基準・維持管理基準をクリアし、環境庁59号告知の測定方法に準拠し手分析との高い相関が得られた自動監視装置です。最大500倍までの希釈装置可能及び試薬送液方法(各 特許申請中)など差別化されています。
東京理化器械(株)では、新規反応及び触媒の開発・合成プロセスの効率アップにと、反応部と専用ホットプレートの分離可能なパーソナル有機合成装置(ゾディアック)CCX-1000型を新製品としてPR。ダルトンでは、排ガス洗浄装置付・脱臭装置付ドラフトチャンバー及びバイオハザード対応用キャビネットなど機能性・快適性・安全性・環境性を重視し研究者のニーズに対応した実験施設が展示されていました。
最後に、新製品・新技術説明会では、LEDを利用した高品位製品の設計に重要なLED等発光体の三次元配光分布測定装置(日本電色工業(株))及び 半導体製造技術の進歩で、くし型電極を採用したポルタンメトリーストリッピング法によるポータブル元素分析計(ジーエルサイエンス(株))などが目を引きました。
中部圏は製造業の占める割合が全国の中でも高く、生産基地・輸出拠点の重要な役割を果している地域で、地域特性を踏まえて、この展示会を通じて研究開発は元より、製造・品質管理に携わるお客様へニーズの合った機器や情報をアドバイス出来るトータルアドバイザーを目指したいと思います。

担当 名古屋営業所 I.K

医薬、食品、環境、材料、バイオなど、様々な分野で使用される分析機器・理化学機器および各種消耗品のことなら中部科学機器へ

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