PITTCON 2003

#レポート2003.04.14

会場:アメリカ フロリダ州 オーランド
月日:2003年3月9日~2003年3月16日

 イラク戦争が危惧されていた3月9日~16日の間、アメリカ・フロリダ州オーランドにて開催されたPITTCON2003の見学に訪米しました。
『世界の分析展』PITTCONは、日本で9月に開催される分析展に先駆けて、新商品の情報・知識を入手することができる最高の場です。日本では目にすることの出来ない巨大会場での情報量は、全米においても年間ユーザーを獲得する場でもあります。私にとって、PITTCON見学が2度目となる今回は、初回とは異なり、自身での目的を意識した参加でした。

一つは、弊社が販売している質量分析装置メーカーの新商品の情報・知識を入手する事。もう一つは、質量分析装置に使用する消耗品(バイアル瓶、カラムなど)を直接輸入出来る方法を見つけ出す事。また、質量分析装置以外のメーカーにおいて今後の営業に活かせる情報を発見する事。社内より選ばれての参加であり、限られた貴重な時間を自身で管理しながら、目的を果たすべく見学してきました。

質量分析装置の各メーカー情報としては、各社新商品の展示がなく、弊社が販売をしているサーモエレクトロン社のみが、四重極タイプLC/MS/MS装置を三機種発表していました。三機種の内容としては、下クラスが現状装置のリニューアル版。中クラスが、下クラスの四重極一本目だけを改良した装置で、上クラスが1本目と2本目両方を改良した装置です。上クラスは、下クラスの十倍近い感度があるということでした。また、ガスクロマトグラフでも新商品が発表されました。現在の装置は、注入口が最大で二つまでしか搭載出来ませんが、新商品は最大で三つまで搭載出来ます。これにより一台の装置でいろいろな測定に対応出来ます。

また、質量分析装置の消耗品では、バイアル瓶を中心に見学をしました。7社のブースを見学しましたが、種類が豊富で直接輸入が出来るメーカーはすでに、日本での販売ルートが確立し、なかなか思うように見つけ出す事が出来ませんでした。唯一、一社発見しましたが、日本担当者が不在のため、直接話が出来ず、直接輸入出来る方法を見つけ出す事には至りませんでした。

最後に会場全体としては、前回見学した時は窒素発生装置のメーカーが、多数出展していて、今後LC/MSが発展をしていくだろうと感じましたが、今回の展示はPEAK社とPAKER社のみの出展でした。LC/MS市場は一つの落ち着きを始めたのかと思いました。それとは逆に弊社でも販売をしていますオートサンプラーが多数のメーカーで展示。また、ロボットや分注機に至っては数え切れない程のメーカーが展示をしていました。その中で私の目を引いたのは、弊社が販売を開始しました遠心機や安全キャビネットを扱っていますケンドロ社です。遠心機は国際基準であるISOを取得していて、バイオセーフティローターであります。ケンドロ社は金額に関わらず、バイオセーフティを採用しています。このバイオセーフティによりサンプルの漏れがないためとても安全です。
安全キャビネットは、ワールドワイド67%マーケットシェアを持っています。周りがガラス張りでとても明るく、ウィンドが斜めになっている為、作業場が広く取れ、尚且つ、一番上まで開くため全体をクリーニング出来ます。また、リモコン操作でウィンドの位置、殺菌灯の使用時間など、様々な選択が可能です。これらは他社には無い性能の為、ケンドロ社は他社に対抗出来るメーカーだと認識致しました。今回、限られた時間での見学でしたが、十分に満足が出来る結果を得ることが出来、今後の営業活動に役立つ意義あるものになったと思います。

担当 東京営業所 S.I / 名古屋営業所 K.F

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