第84回 日本癌学会学術総会
#レポート2025.10.03
月日:9月25日(木)~27日(土)
場所:金沢市内
石川県金沢市で行われました日本癌学会学術総会に出展参加いたしました。 弊社からはLVL社の冷凍保存チューブとNanomics社の磁気ビーズキットを展示し、学会参加者にPRを行いました。会場は3会場に分かれるほどの規模であり、出展社数は50社以上、総講演数も数百件規模です。3日間で約5000人が来場したと報告がありました。 本学会ではNPO法人「delete C」との共同企画も開催されました。このdelete Cとは、がん(Cancer)の頭文字「C」を削除することで、がんを治せる病気にする日を1日でも早く実現しようという思いがこめられています。学会期間中はdelete Cの展示ブースが設置され、研究者向けの助成事業について紹介があったり、若手研究者への取材・インタビューの交流がありました。 そもそも、私たちがなぜ「日本癌学会学術総会」に出展したかといいますと、日頃は分析機器や理化学機器を販売している弊社も、医薬学分野に足を踏み入れて社会に貢献しようと帆が向き始めた矢先、筆者は一段と目を引く黄緑色のポスターをある研究機関で目にしました。最初はよくあるキャッチーなポスターだと気にも留めませんでしたが、その日からほぼ毎日このポスターを目にすることとなり、気になって目を通したのが始まりでした。 「がん」という強いインパクトのあるフレーズに、少し身構えましたが、私たちがご提供している唯一無二の自社品の展示をすることで、微力ながら役立てると思い、出展を決意いたしました。 今回は-196℃(液相保存)下でも使用可能なLVL Technologies 社製の冷凍保存チューブと血漿中のタンパク質を捕捉、解析するNanomics Bio 社製のプロテオーム解析キットを展示しました。 LVL Technologies 社の冷凍チューブは細胞や臓器を冷凍保存されるユーザー様に大変好評いただきました。特に-196℃(液相)下でも安定的に保存管理できる点、さらに検体数が多い場合はバーコードリーダー等でデジタル管理ができることから、保存したサンプルを劣化させることなく、保存先を見落とすこともありません。がん研究におけるサンプル保存用途は、細胞や臓器がメインであると皆様からも教えていただき、保存温度帯は-80℃から-196℃での管理が必須だそうです。そのため、LVLの強みである-196℃(液相)下でも問題なく長期保存可能である唯一無二な部分をご紹介し、他社比較のご説明の度に興味を持っていただきました。 プロテオーム分析における磁気ビーズの役割は、サンプル調製の効率化と精度向上への貢献です。Nanomics Bio 社のプロテオーム解析キットは磁気ビーズを用いたキットになります。同様なキットとの違いは、サンプルターゲットを絞る必要がないため、血漿中のタンパク質を網羅的に捕捉することができ、新規バイオマーカーの発見に大きく貢献することができます。ゲノム解析やプロテオーム解析をご研究の一つとされている研究者が非常に多く、Nanomicsの磁気ビーズの捕捉数をご説明したところ驚いていただく方も多く、今後皆様のためになるキットであるなと感じることができました。 会場に来場されていた参加者のみなさまは、大学関係者の方が非常に多い印象でした。弊社ブースにお立ち寄りいただいた方々は私たちが存じ上げない方々ばかりで、全国各地に弊社の存在を知っていただける時間になり、うれしく思います。 次回は来年9月に京都国際会館で開催される予定です。 今回お知り合いになれた新規ユーザー様と引き続きコンタクトをとり、弊社取扱品が皆様のお役に立てることがあれば幸いです。 |
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担当:東京支社 Y.S.